誘導ブロックへの提言 1 目的 誘導ブロックの矛盾をなくし、将来に発展させること 注記)歩きにくさなどの課題は対象外としておく 注記)JIS規格では「点字ブロック」の言葉はなく、「誘導ブロック」の「点状突起」と「線状突起」として説明 2 提言 「誘導ブロックは線状突起だけとし、点状突起は一般用途の警告にしていくこと」 3 理由 点状突起には、止まれか歩けかなどの矛盾があり、代表として、駅ホームにおける問題例を挙げると、 問題例1 点状突起は、白杖では分かりにくいので、白杖なしで歩く習慣を一般化してしまう 注記)線状突起は、白杖をスライド法で使えば分かる 問題例2 終端を点状突起で止まる仕組みは、いったん外れたら、踏もうとして歩き回り、転落の危険 注記)そもそも、安全に関わるものは、フェイルセーフ(失敗したら安全なほうへ)の設計、例えば「外れたら中断」にするのが安全 問題例3 ホーム端から中途半端な位置にあるので、警告で止まるにも、誘導で歩くにも不自然 問題例4 ホーム端の警告に、点状突起を使えないので、晴眼者への警告ができなくなる ●ホーム転落の大多数は晴眼者、つまり、酒酔いやスマホ歩きなどによる不注意 ●アメリカやカナダなど、海外の一部の駅ではホーム端に点状突起 4 今後の対応案 対応案1(既存の設備では、使い方を再定義) ●線状突起を外れたら一時停止 ●点状突起を踏んだら一時停止 ●歩きだしは、白杖かスリ足で確認 対応案2(誘導ブロックが普及していない屋内や、駅ホーム中央などは) 点状突起を使わず、線状突起だけを使う(道路のセンターラインにヒントを得た)新規な誘導方法を提案 対応案2の例(国土交通省鉄道局にしていた提案) 駅ホームにおける視覚障害者の安全対策を提案の件 提案1 白杖は、突く叩くではなく、床面から離さないスライド法を原則に ●そのため、スライド法が得意な杖先「パームチップ」を公費負担の支給対象に(現状は、軸を保護する石突だけの扱い) 提案2 スライド法でも、左右に振るスキャン式だけでなく、突起の側面に沿わせるレール式を ●邪道とされるが、楽で確実なので、壁面や縁石などで使われることがある。 ●新規なレール式の誘導板「パームライン」で区別化 実証実験案 レール式でホーム中央を誘導 具体的な検討例(仮)として、 1 単独で設置 2(組み合わせで)床をペイント 3(狭い場所で)端に寄せて設置 4(従来と併用)分岐や到着に点状ブロック 5 分岐や到着は空白 有限会社テイクス 竹内潔 palmsonar.com PL2022n2.